2003年10月1日水曜日

Suzanne Vega / Gypsy(1986)


(今日の80's #3)Suzanne Vega / Gypsy(1986)
この曲がアルバム「Solitude Standing」(1987)のファーストシングルだったということは、どのくらい知られているのだろう?
85年デビュー、86年にMarlene Dietrichのことを歌った「Marlene On The Wall」、Joe Jacksonのピアノをフィーチャーした「Left Of Centre」(映画「Pretty In Pink」の挿入歌)でまずイギリスで注目され、まずまずのヒットとなった。その後のセカンドアルバム「Solitude Standing」からの2枚目のシングル、児童虐待の歌「Luka」が米英でブレイクし、アコースティックな女性シンガーソングライターのブームの先駆けとなったのはご存知の通りである。その後なぜかあまり大きなヒットはない(DNAの「Tom's Diner」以外)が、順調に作品を発表しているのはうれしいことだ。とはいえ最近ベスト盤が多いのが気になるが・・・。求む新作。
さて、この「Gypsy」という曲。その「Solitude Standing」からの先行シングルだったはずなのに、イギリスでもアメリカでも全くヒットせず(チャートにも入らず)隠れた名曲となってしまった、Suzanne Vegaのハスキーな声が清楚で素敵な、風を感じる一曲。
アルバム「Solitude Standing」も情景描写のするどい清楚で知的なアルバムで、以前のブームとしてではなく、女性シンガーソングライターの名作の一つとして再発見、再評価したい一枚と思います。

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