2003年10月21日火曜日

携帯電話とデザイン - au design project


携帯電話ほど一般に普及し、しかも各社からいくつもの製品が発表されておきながら、そのどれもがデザイン的に平凡で、「右ヘナラエ」的に個性のない工業製品もないのではなかろうか?
携帯電話の普及はこの5〜6年の間に一気に起ったように記憶している。この間、機能は電話のみから、メール、インターネットの閲覧、アプリケーションへ、画面も白黒からカラーとなり、そしてカメラがついた。以前は「軽量化や薄型化」がそれらの売り文句だったが、「多機能化」が売り文句となり、今はどうやら「サービスがいかに安いか」を競っているようである。それらは各社のユーザーの求めているものの結果であろうし、それなりに正当な利用があるのだろう。メールなどの機能も以前は付加的な機能であったが、今ではなくてはならない機能となり、(個人的にはカメラは必要ないのだが)カメラにしてみても新しいコミュニケーションに必須のものとなりつつあるようだ。
しかし、デザインはどうしてああも同じようなデザインで、しかもどれも貧困なのだろうか?ここで以前から注目していたプロジェクトがある。KDDIの「au design project」がそれなのだが、以前から時に話題になるので知っておられる方も多いだろう。これは2001年にスタートしたプロジェクトで、デザイナーとのコラボレーションで様々なコンセプトモデルを提案して来ている。今年10月にはINFOBARというモデルが製品化第一段として発表され注目されている(この中ではNISHIKIGOIとICHIMATSUは個人的にはどうかなと思うがBUILDINGはスマートなデザインと思う。奇しくもPowerbookG4に似ている)。また、上の写真はオーストラリア出身のデザイナーMarc Newson氏による「talby」というデザインのモデルだ(未発売)。シンプルでソリッド、そしてユーモアもある。是非とも製品化して欲しいモデルだ。
今では携帯電話はいつでも身近に持ち歩き利用するものだからこそ、そのデザインはおろそかにできないものと思う。いつも持っていたいデザインであって欲しい。
僕個人としては携帯電話は、電話機能とメール機能、簡単なネット接続(辞書や地図を使うので)ができ、画面は白黒でいいしカメラは要らないから薄くて軽いヤツ、そしてデザインが上のモデルのように洗練されていたら、(DoCoMoから)キャリアーを変えてでも手に入れるが、どうだろう?
au design project

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