2003年10月3日金曜日

Howard Jones / New Song(1983)


(今日の80's #6)Howard Jones / New Song(1983)英3位、米27位
1983年の彼のデビューシングル。1984年のデビューアルバム「Human's Lib」に先行して発表された。僕(当時13歳)が洋楽を聴き始めてはじめてファンになったアーティストである。その誠実そうな人柄、親しみやすいポップな曲調はすぐに誰にでも受け入れられ、シンセサイザーを多用した音も新鮮で(今聴くとさすがに安っぽく聞こえるが)、ほとんどが機械の音なのに、暖かく人間味あふれて聞こえた。ライブもほぼ彼と友人のパントマイムアーティスト、ジェド君でこなし、奥さんも常に同行していた。一方で直訳すれば「人間解放」と名付けられたこのアルバムには実に硬派な曲が多く、(今聴くと)薄くて素朴なシンセの音であるが、この中にシンガーソングライターでありサウンドクリエイターである彼の全てが詰まっていたように思う。非常に良くできたアルバムである。
ただ2枚目以降のアルバムでは(アメリカ進出を狙ったレコード会社の方針か?)ブラスや、女性バックコーラスなど音も曲も分厚く派手になり、何だかなじみにくくなってしまったというのがホントのところだ。
現在の彼はヒットにも恵まれず、なんだか忘れられた存在になってしまったが、地道に作品を発表し続けている。久々に現在の彼の音を聞いてみようかな。
Howard JonesのOfficial Site

0 件のコメント: