特にYesのファンというわけでもないので、70年代のプログレまるだしのYesはほとんどなじみがなく、僕がリアルタイムで知っているのは大ヒットした1983年の11枚目のアルバム「90125」以後。Trevor Hornがプロデュースしたこのアルバムは従来のYesからがらりと変わったテクノロジーを駆使したポップな出来で、結果的に大ヒットしたものの旧来からのファンは複雑な心境だったらしい。しつこいようだが僕はここからしか知らないのでYesのイメージはこのアルバムである。このアルバムからは第一段シングルの「Owner of a Lonely Heart」が全米1位を記録したが、この「Leave It」はそれに続くシングルカット。これ以前もこれ以後も聴いた事のない奇妙な曲である。Yesの面々の抜群のコーラスワークにThe Art Of Noiseばりの(まあ、Trevor Hornだから・・・)オーケストラヒットや爆弾のようなドラムのサンプリングが重なる。一体Yesのファンはこの曲をどう判断したのだろうか?僕は特にファンではないのでこの曲は許すっていうかもう大好き。Trevor Hornらしくシングルは微妙に違うRemixで、オフィシャルだけでも他にHello, Goodbye MixやらA Capellaなどがある。ちなみに当時NHK-FMではこの曲はA Capellaバージョンしかかからなかった(ナゼだか知っているひとは是非ご教授お願い致します)。余談だがA Capellaバージョンの2分49秒ごろに誰かが咳払いしているのが聞こえる。
ジャケットやアルバムタイトルがなんだか手抜きなかわりにYesはビデオを非常に凝っており、「Owner of a Lonely Heart」での映画的な世界に続いて、この「Leave It」ではGodley & Cremeを起用。逆さまにぶら下がったぺらぺらのYesの面々があっちいったりこっちいったり、顔がくるくる回ったり・・・。最後は折り畳んで消えてしまう。もう大好き。
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