(今日の80's #29)The Other Ones / Holiday(1987)米29位 オーストラリア出身のKlimek3兄弟を中心としたドイツのバンド(意味がわからないが他のメンバーはドイツ人らしいし、そういうことらしい)The Other Onesのスマッシュヒット。アルバム「The Other Ones」からのセカンドシングルで、男女ツインボーカル(AlfとJayney Klimek)の能天気なパーティチューン。打ち上げ花火みたいで単純に楽しい。この12インチは中古レコード屋で100円で発見したものだが、こういう単発のヒット曲が80年代の洋楽の醍醐味なのかもしれないなあ。 彼らは1988年にセカンドアルバム「Learning To Walk」を発表し、おそらく解散したと思われる。その後はそれぞれに活躍しているらしいのだが詳細は不明。ただ、赤毛のローラが走りまくるぶっ飛んだドイツ映画「ラン・ローラ・ラン(Run Lola Run / Lola Rennt)」(1999年)でのテクノなサウンドトラックをベースのJohnny Klimekが手がけていたということを最近知って驚いた。この映画、アニメと実写が入り交じる疾走感あふれる映像とテクノの躍動感がうまくシンクロしており、時間差で人生の様々な分岐点が交差する暴れはっちゃくなラブストーリー。かなり面白い。 →ラン・ローラ・ラン(DVD)amazon
(今日の80's #27)When In Rome / The Promise(1988)米11位、英58位 When In Romeの方がアーチスト名で「The Promise」が曲名。イギリスのツインボーカル+キーボードの3人組(3人とも男、ジャケットのお姉ちゃんはメンバーではない)。アルバムは「When In Rome」の1枚しかなく、この曲が唯一のヒット曲(次のシングル「Heaven Knows」は辛うじて米95位)。アルバムの他の曲はさておき、この曲は白眉。かなり隠れた名曲。分類としてはエレクトロ・ポップになると思われるが、永遠の愛を誓うさわやかで流麗な曲。とてもすがすがしい気分になる。サビの部分のコーラスはかなり気持ち良いのだが、サビの部分と他の部分はボーカルが違う人だとはビデオ見るまで気付かなかった・・・。この1曲だけを残して、その後の彼らの消息は不明だが、こういう時代を反映したポップスもいいよね。 →ファンサイト
(今日の80's #26)David + David / Welcome To The Boomtown(1986)米37位 1985年にカリフォルニアで結成された二人のDavid(David Baerwald、David Ricketts)によるユニットのデビュー曲。この曲はアルバム「Boomtown」からのシングルであるが(この曲はアメリカで37位、次のシングル「Ain't So Easy」は51位)、バンドはこのアルバム1枚のみで1987年にはさっさと解散しており、印象が薄いのかその後あまり話題に上らないようだ。しかし、この曲は当時かなりのインパクトを受けた。震えるような歪んだギターの高音で始まるこの曲は、イントロだけでなにやら不穏な世界に連れていかれる。夢に破れて道を踏み外し転がり落ちて行く人たち、一見何でもない新興住宅地でのドラッグにまみれた厳しい現実を次々と切り取っていく。ダークでシニカル。でも行き詰まった感じというよりは、どこか救いのあるようなそんな曲である。これもまたアメリカの一つの風景。 ユニット解散後はそれぞれソロで活動しているようだが、特にDavid Baerwaldはソロでアルバムを発表するかたわら他人のプロデュースや作曲も手がけており、Sheryl Crowの「Tuesday Night Music Club」などはほとんどDavid Baerwaldの手がけた曲である(ちなみにこのアルバムにはDavid Rickettsも参加しており、ここで二人顔をあわせている)。他にはSophie B. Hawkins、Joni Mitchell、Rickie Lee Jones、Robbie Robertson・・・などなど様々なアーティストと共演しているらしい。結構イイ仕事してるなあ。 →David Baerwald Info Source・・・David Baerwaldのファンサイト。レアなライブなどの膨大なmp.3が・・・いいのだろうか。