昨年の9月に既に手のほどこしようのない肺癌(肝臓にも転移していたそうだ)であるとのニュースを聞いてから、一年の経過であった。
もともとブラックユーモアと、皮肉な作風で知られる彼であるが、死を目の前にしてからは残された時を家族と友人と過ごすこと、そして曲作りに費やしたそうだ。
この8月に闘病しながら制作された最後のアルバム「The Wind」は、自らの死を皮肉りながらも、別れなければならない愛する人たちへの、そして自分への最後のメッセージとなっており、感動的な作品だ。
彼はその「The Wind」が今週のBillboardに16位で初登場するのを見届け、自宅での仮眠中、眠ったまま逝ったそうだ。彼はまた闘病中、初孫の誕生にも立ち会い、ついでに007の新作も見届け、充実した最後の時を過ごしたのではなかろうか。
自ら歌う「Kockin' On Heaven's Door」はかなりのブラックユーモアだが、まさに今、天国の扉をたたいていることだろう。ご冥福をお祈りいたします。
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