(今日の80's #1)The Cars / You Might Think(1984)米7位
産まれてはじめて聴いた曲は何か忘れましたが、自分から聴いたはじめての洋楽は「Talking Heads / Burning Down The House」だったと思います。ある1983年の日曜日の午前、ラジオを曲名もわからずノイズ交じりで聴いていたのを覚えています。13歳のときでした。当時洋楽を聴いている友達も多く、Wham!、Madonna、Van Halen、Duran Duran、Culture Club、Michael Jacksonなどが爆発したのもこの時で、音楽にひきずりこまれるのにこれ以上理由はいりませんでした。深夜に洋楽をかける番組があると知って、親に隠れてこっそりと見た、それが小林克也の「ベストヒットUSA」でした。そして1984年は僕にとって特別な年になりました。
その時流れた曲がこの曲で・・・、衝撃的だった。Ric Ocasek(顔が長い)率いるアメリカンロックバンドThe Carsの5枚目のアルバム「Heartbeat City」からのシングルカット。(顔の長い)Ricがハエになったり、キングコングみたいになったりして女の子をつけまわすこのコミカルなビデオは第一回MTVビデオ・ミュージック・アワード大賞を受賞しました。「Heartbear City」は僕が初めて自分で買ったレコードで、どこまでもポップで都会的なセンスあふれるアルバムになっています。このアルバムからは「You Might Think(米7位)」、「Magic(12位)」、「Drive(3位)」、「Hello Again(20位)」、「Why Can't I Have You(33位)」の5曲のヒットが生まれ、「Hello Again」のビデオではアンディ・ウオーホールも参加しています。バンドはこの後「Door To Door」というアルバムを残し解散、ベースとボーカルのBenjamin Orr(名曲「Drive」のボーカルはこの人)は2000年10月4日(45歳)癌で他界されたそうです。
僕が80年代で一番はじめに語るべきアーチストですね。もっと評価されてもよいバンドだと思うのですが・・・。