あいた時間にまとめて買って、買ったままほとんど聴けずにいるCDも、当然多い。贅沢なことをしているのだが、僕にしてみれば時間の方が惜しい。少しでもいい音楽をたくさん聴きたい。新鮮な音楽やいい音楽に出会えるのは本当に幸せだ。
聴く時間が少なくなったとはいえ、たくさんのCDの中でやはり気に入って何度もかけるものがある。それは必ずしも傑作のCDというわけではないし、例え自分が傑作であると認めてもあまり聴かないものは聴かない。きっとその時の自分の心の状態によるものが大きいのだろうけど。
というわけで、今年よく聴いたCDです。順不同です。どれもいいものですので、よろしければ聴いてみてくださいな。また、共感を覚えるものがありましたらご連絡下さいませ。これもいいぞ、というものもお教え下されば幸いです。
![](http://www002.upp.so-net.ne.jp/LEtranger/pictures/CD/musium.jpg)
聴く時間が少なくなったとはいえ、たくさんのCDの中でやはり気に入って何度もかけるものがある。それは必ずしも傑作のCDというわけではないし、例え自分が傑作であると認めてもあまり聴かないものは聴かない。きっとその時の自分の心の状態によるものが大きいのだろうけど。
というわけで、今年よく聴いたCDです。順不同です。どれもいいものですので、よろしければ聴いてみてくださいな。また、共感を覚えるものがありましたらご連絡下さいませ。これもいいぞ、というものもお教え下されば幸いです。
![](http://www002.upp.so-net.ne.jp/LEtranger/pictures/CD/musium.jpg)
Museum Of Plate / The Neutral Plate(CRUE-L)
ピアニスト塚本サイコのプロジェクト(フルアルバムとしては)3作目。DSK(Port Of Notes)、井上薫(Chari Chari)、ヨシミ(ボアダムス)、瀧見憲司(Crue-Lのオーナー)らゲストとのコラボレート、あるいはピアノソロ。彼女のピアノは、24℃程の心地よい空気に包まれて知らないうちに大気圏を突破し、穏やかに地球を眺めているような・・・そんな気分にさせられる。独特の世界観はかなり貴重だ。
ブチ壊れたような瀧見憲司の高速ブレイクビーツにピアノが絡む「Circle II」、耳鳴りのようなミニマルなストリングスをバックにピアノが響く「Fanfare」はかなり面白い。2002年を締めくくるべき傑作。
・・・でも、ジャケは何が写っているのだろう!?
http://www.crue-l.com/
![](http://www002.upp.so-net.ne.jp/LEtranger/pictures/CD/rejazz.jpg)
V.A. / [re:jazz](INFRACom!)
良質なクラブジャズのレーベルINFRACom!の10周年、100枚目を記念した企画。「同レーベル99枚の中から厳選したクラブジャズ13曲を、本来のアコースティックなジャズでカバー」したアルバム。Matthias Vogtのピアノトリオを中心として、Erik Truffaz、Nathan Hainsなどのゲストミュージシャン、数々のボーカリストをフィーチャーして再演された作品群は、統一感も素晴らしく、気軽に企画ものと扱えない良質なジャズアルバムに仕上がっています。アコースティックならではの個々の楽器・声の臨場感も良く引き込まれます。
ジャズのカバーがこれだけ面白いのは、オリジナルの曲がいい証拠か!?と、つい原作をひもときそうになるのは、企画としても優秀ということか。下のサイトでオリジナル共々試聴できます。大盤振る舞い。
http://www.infracom-records.de/
http://www.re-jazz.com/
![](http://www002.upp.so-net.ne.jp/LEtranger/pictures/CD/yamaki.jpg)
Hideo Yamaki / There He Goes(shiosai ZiZO)
ジャズ、ロックフィールドでも有名なドラマー・山木秀夫のリーダー作、3作目。清水靖晃プロデュース。のっけからラジオのホワイトノイズとバラフォン(アフリカのマリンバみたいな楽器)とのデュエット、特異な組合せでシンプルなのにすごい緊張感。続く「Eraser」は清水靖晃の悲鳴のような怒濤のサックス、地をはうようなベース、山木のドラムのすさまじいエネルギー。いろいろなタイプの曲が含まれるが、スージー・キムのウイスパー・ボイス、上野耕路のピアノ、オルガン等どのコラボレーションも緊張感のあふれる真剣勝負で耳をはなせない。アバンギャルドでスリリングな日本のジャズ。
http://www.players.co.jp/%7Eyamaki/
http://www.shiosai.com/
![](http://www002.upp.so-net.ne.jp/LEtranger/pictures/CD/brand.jpg)
Gretchen Lieberum / Brand New Morning(Lakeshore Records)
Mp3.comで話題になっていたシンガーソングライターのセカンド・アルバム。生音を中心とした音数の少ないジャズボーカルアルバムですが、普通のジャズかというとちょっと違う。Downbeatなクラブジャズにも通じるようなただずまいもあり、なんとCut Chemistもスクラッチで参加。ボーカルを殺さないさりげないスクラッチを忍び込ませる。歌もうまくて、落ち着いた感じの、気持ちの良いアルバムです。ジャケットはちょっとばたくさいけど、中は最高に良い。今年一番聴いたかもしれません。
ただし、一般のCD店に売っているのを見たことがない。僕はHMVの通販利用しました。
http://www.gretchenmusic.com/
http://www.lakeshore-records.com/
![](http://www002.upp.so-net.ne.jp/LEtranger/pictures/CD/braga.jpg)
Cristina Braga / Espelho D'agua(Visom)
ブラジルのハープ奏者。元々はクラッシックの演奏をする方らしいのですが、このアルバムはハープと自身の声を中心としたアンサンブルで自作の曲を演奏しています。ハープのアドリブなんてはじめて聴きました。心地よい緊張感と、美しいハープの響き、透き通った声。素晴らしい音楽、新鮮な驚きの傑作です。Enyaがお好きな人にはぜひ。
http://www.visomdiscos.com.br/homei.cfm
![](http://www002.upp.so-net.ne.jp/LEtranger/pictures/CD/greg.jpg)
Greg Davis / Arbor(Carpark)
ニューヨークのCarparkからのリリース。Greg Davisは正式に音楽を学んだ人らしく、クラッシックのスコアも書いているとのこと。このアルバムは美しい電子音とノイズ、本人の爪弾くフォークギターの交差する、牧歌的な良質のエレクトロニカに仕上がっています。穏やかなリズムと美しく優しいメロディ。中ジャケの「メールを送ってね」という本人の写真にも素朴な人柄が現れているようです。今年はじめのころはいろいろなエレクトロニカのCDを買いましたが、何度も繰り返し聴いたのはこのアルバムくらいだなあ。傑作。次作も聴きたい。
http://www.carparkrecords.com/
![](http://www002.upp.so-net.ne.jp/LEtranger/pictures/CD/mucca.jpg)
Mucca Macca / Schizophreniq(Cinenova)
本当は2001年の発表なんだけど。Mucca Maccaをここで紹介しなかったら誰がするんだ、ということで。Laura Mura(Vocal)、Maurizio Corda(Keyboards)、Alessio Santoni(DJ)のイタリアの3人組。1998年のファーストがかっこよくて大好きだったんだけど(このころは表記がMukka Makkaだった)、音沙汰ないし、もう消滅したのかな・・・?と思っていたところに突然届けられたセカンド。びっくりしました。
前作よりはダークでアーティスティックな感じが強まりましたが、凝った作りのアブストラクト(?)、トリップ・ホップ(?)をバックに漂うLaura Muraのやらし、涼し、美しいボーカルは健在。アメリカやイギリス、日本にはないイタリア独特の香りのする退廃的なクラブミュージック。今回は2枚組で付録に前作からのピックアップとリミックス集、しかもビデオ付!次も・・・、出してね。
http://www.cinenova.it/oggetti/cinenova.html
![](http://www002.upp.so-net.ne.jp/LEtranger/pictures/CD/rosie.jpg)
Rosie Brown / By The Blue(Stuck Records)
イギリスのシンガーソングライターのおそらくデビューアルバム。歯の隙間から空気が漏れているような、ささやくような歌声はさわやかな色気もあり。本人はギターも弾き、全体に音数の少ないアコースティックな手触りのフォークソング。ニック・ドレイクの影響も!?。ジャジーでブルージー、かつ時にファンキーに・・・。さわやかなのにクールでかっこいいんですよ、なかなか。
http://www.rosiebrown.com/
![](http://www002.upp.so-net.ne.jp/LEtranger/pictures/CD/pogues.jpg)
The Pogues / Streams Of Whiskey(Sanctuary Records)
愛すべきアイリッシュ・パンク・バンド、Poguesの1991年7月スイスでの白熱のライブ!「Hell's Ditch」発表後、Shane McGowan脱退前夜。このころのShaneのアル中っぷりは度を超していたらしく、声が出なくなりライブも続けられなくなったりとひどい状態が続いており、それが元で脱退となったわけだけど。この録音にはまだあのころのPoguesがいる。観客とバンドの狂乱ぶりが伝わってくる。胸が熱くなる。選曲もベストな選曲で、おなじみのライブのラスト曲「Sally MacLennane」はやはり名曲。このあとしばらくしてバンドも消滅してしまうわけだけど、あぁ、ライブを見たかったなぁ。
http://www.sanctuaryrecordsgroup.co.uk/
![](http://www002.upp.so-net.ne.jp/LEtranger/pictures/CD/froufrou.jpg)
Frou Frou / details(Universal island records)
Guy SigsworthとImogen Heapのユニットのデビューアルバム。Guy SigsworthはTalvin SinghやBjorkとの仕事でも有名なプロデューサーで、Imogen Heapは以前ソロでアルバムを出しているボーカリスト。Talvin SinghのリミックスからGuy Sigsworthには注目していたので。
打ち込み主体のエレクトロ・ポップスにImogen Heapの透明な声。80年代の洋楽が素直に成長したらきっとこうなるんだろうなと思っちゃうような、切なくてチャーミングな曲たち。素敵です。そういえば、最近普通のポップスって聴かれなくなったなあ・・・。こういうのが流行ったら面白いんだけど・・・。素直に30代の琴線をくすぐる良質なポップス。
http://www.froufrou.net/home.htm
http://www.islandrecords.co.uk
ブチ壊れたような瀧見憲司の高速ブレイクビーツにピアノが絡む「Circle II」、耳鳴りのようなミニマルなストリングスをバックにピアノが響く「Fanfare」はかなり面白い。2002年を締めくくるべき傑作。
・・・でも、ジャケは何が写っているのだろう!?
http://www.crue-l.com/
![](http://www002.upp.so-net.ne.jp/LEtranger/pictures/CD/rejazz.jpg)
V.A. / [re:jazz](INFRACom!)
良質なクラブジャズのレーベルINFRACom!の10周年、100枚目を記念した企画。「同レーベル99枚の中から厳選したクラブジャズ13曲を、本来のアコースティックなジャズでカバー」したアルバム。Matthias Vogtのピアノトリオを中心として、Erik Truffaz、Nathan Hainsなどのゲストミュージシャン、数々のボーカリストをフィーチャーして再演された作品群は、統一感も素晴らしく、気軽に企画ものと扱えない良質なジャズアルバムに仕上がっています。アコースティックならではの個々の楽器・声の臨場感も良く引き込まれます。
ジャズのカバーがこれだけ面白いのは、オリジナルの曲がいい証拠か!?と、つい原作をひもときそうになるのは、企画としても優秀ということか。下のサイトでオリジナル共々試聴できます。大盤振る舞い。
http://www.infracom-records.de/
http://www.re-jazz.com/
![](http://www002.upp.so-net.ne.jp/LEtranger/pictures/CD/yamaki.jpg)
Hideo Yamaki / There He Goes(shiosai ZiZO)
ジャズ、ロックフィールドでも有名なドラマー・山木秀夫のリーダー作、3作目。清水靖晃プロデュース。のっけからラジオのホワイトノイズとバラフォン(アフリカのマリンバみたいな楽器)とのデュエット、特異な組合せでシンプルなのにすごい緊張感。続く「Eraser」は清水靖晃の悲鳴のような怒濤のサックス、地をはうようなベース、山木のドラムのすさまじいエネルギー。いろいろなタイプの曲が含まれるが、スージー・キムのウイスパー・ボイス、上野耕路のピアノ、オルガン等どのコラボレーションも緊張感のあふれる真剣勝負で耳をはなせない。アバンギャルドでスリリングな日本のジャズ。
http://www.players.co.jp/%7Eyamaki/
http://www.shiosai.com/
![](http://www002.upp.so-net.ne.jp/LEtranger/pictures/CD/brand.jpg)
Gretchen Lieberum / Brand New Morning(Lakeshore Records)
Mp3.comで話題になっていたシンガーソングライターのセカンド・アルバム。生音を中心とした音数の少ないジャズボーカルアルバムですが、普通のジャズかというとちょっと違う。Downbeatなクラブジャズにも通じるようなただずまいもあり、なんとCut Chemistもスクラッチで参加。ボーカルを殺さないさりげないスクラッチを忍び込ませる。歌もうまくて、落ち着いた感じの、気持ちの良いアルバムです。ジャケットはちょっとばたくさいけど、中は最高に良い。今年一番聴いたかもしれません。
ただし、一般のCD店に売っているのを見たことがない。僕はHMVの通販利用しました。
http://www.gretchenmusic.com/
http://www.lakeshore-records.com/
![](http://www002.upp.so-net.ne.jp/LEtranger/pictures/CD/braga.jpg)
Cristina Braga / Espelho D'agua(Visom)
ブラジルのハープ奏者。元々はクラッシックの演奏をする方らしいのですが、このアルバムはハープと自身の声を中心としたアンサンブルで自作の曲を演奏しています。ハープのアドリブなんてはじめて聴きました。心地よい緊張感と、美しいハープの響き、透き通った声。素晴らしい音楽、新鮮な驚きの傑作です。Enyaがお好きな人にはぜひ。
http://www.visomdiscos.com.br/homei.cfm
![](http://www002.upp.so-net.ne.jp/LEtranger/pictures/CD/greg.jpg)
Greg Davis / Arbor(Carpark)
ニューヨークのCarparkからのリリース。Greg Davisは正式に音楽を学んだ人らしく、クラッシックのスコアも書いているとのこと。このアルバムは美しい電子音とノイズ、本人の爪弾くフォークギターの交差する、牧歌的な良質のエレクトロニカに仕上がっています。穏やかなリズムと美しく優しいメロディ。中ジャケの「メールを送ってね」という本人の写真にも素朴な人柄が現れているようです。今年はじめのころはいろいろなエレクトロニカのCDを買いましたが、何度も繰り返し聴いたのはこのアルバムくらいだなあ。傑作。次作も聴きたい。
http://www.carparkrecords.com/
![](http://www002.upp.so-net.ne.jp/LEtranger/pictures/CD/mucca.jpg)
Mucca Macca / Schizophreniq(Cinenova)
本当は2001年の発表なんだけど。Mucca Maccaをここで紹介しなかったら誰がするんだ、ということで。Laura Mura(Vocal)、Maurizio Corda(Keyboards)、Alessio Santoni(DJ)のイタリアの3人組。1998年のファーストがかっこよくて大好きだったんだけど(このころは表記がMukka Makkaだった)、音沙汰ないし、もう消滅したのかな・・・?と思っていたところに突然届けられたセカンド。びっくりしました。
前作よりはダークでアーティスティックな感じが強まりましたが、凝った作りのアブストラクト(?)、トリップ・ホップ(?)をバックに漂うLaura Muraのやらし、涼し、美しいボーカルは健在。アメリカやイギリス、日本にはないイタリア独特の香りのする退廃的なクラブミュージック。今回は2枚組で付録に前作からのピックアップとリミックス集、しかもビデオ付!次も・・・、出してね。
http://www.cinenova.it/oggetti/cinenova.html
![](http://www002.upp.so-net.ne.jp/LEtranger/pictures/CD/rosie.jpg)
Rosie Brown / By The Blue(Stuck Records)
イギリスのシンガーソングライターのおそらくデビューアルバム。歯の隙間から空気が漏れているような、ささやくような歌声はさわやかな色気もあり。本人はギターも弾き、全体に音数の少ないアコースティックな手触りのフォークソング。ニック・ドレイクの影響も!?。ジャジーでブルージー、かつ時にファンキーに・・・。さわやかなのにクールでかっこいいんですよ、なかなか。
http://www.rosiebrown.com/
![](http://www002.upp.so-net.ne.jp/LEtranger/pictures/CD/pogues.jpg)
The Pogues / Streams Of Whiskey(Sanctuary Records)
愛すべきアイリッシュ・パンク・バンド、Poguesの1991年7月スイスでの白熱のライブ!「Hell's Ditch」発表後、Shane McGowan脱退前夜。このころのShaneのアル中っぷりは度を超していたらしく、声が出なくなりライブも続けられなくなったりとひどい状態が続いており、それが元で脱退となったわけだけど。この録音にはまだあのころのPoguesがいる。観客とバンドの狂乱ぶりが伝わってくる。胸が熱くなる。選曲もベストな選曲で、おなじみのライブのラスト曲「Sally MacLennane」はやはり名曲。このあとしばらくしてバンドも消滅してしまうわけだけど、あぁ、ライブを見たかったなぁ。
http://www.sanctuaryrecordsgroup.co.uk/
![](http://www002.upp.so-net.ne.jp/LEtranger/pictures/CD/froufrou.jpg)
Frou Frou / details(Universal island records)
Guy SigsworthとImogen Heapのユニットのデビューアルバム。Guy SigsworthはTalvin SinghやBjorkとの仕事でも有名なプロデューサーで、Imogen Heapは以前ソロでアルバムを出しているボーカリスト。Talvin SinghのリミックスからGuy Sigsworthには注目していたので。
打ち込み主体のエレクトロ・ポップスにImogen Heapの透明な声。80年代の洋楽が素直に成長したらきっとこうなるんだろうなと思っちゃうような、切なくてチャーミングな曲たち。素敵です。そういえば、最近普通のポップスって聴かれなくなったなあ・・・。こういうのが流行ったら面白いんだけど・・・。素直に30代の琴線をくすぐる良質なポップス。
http://www.froufrou.net/home.htm
http://www.islandrecords.co.uk
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